「情報発信ではストーリーを意識しようと言われたけどどういうこと?」
「どんなストーリを作ったらいいの?」
「ストーリー発信のコツを教えて!」
情報発信でストーリーを伝えるのは効果的な方法です。ですが、発信内容やどうしたら魅力的なストーリーを伝えたら良いか悩む方も多いでしょう。
発信していくツールもわからないと、手を動かすのは難しいはずです。
本記事では以下について解説していきます。
- 情報発信でストーリーを意識すべき理由
- ストーリー発信するときのポイント
- おすすめのツール
- おすすめの内容
情報発信はストーリーを意識すべき4つの理由
情報発信はストーリーで届けるよう言われていますが、主な理由は4つあります。
- 記憶に残りやすくなる
- 共感からファンがうまれる
- ライバルとの差別化になる
- 行動に繋がりやすくなる
それぞれ具体的に解説します。
1. 記憶に残りやすくなる
ストーリーを活用することで、聞き手の記憶に残りやすくなります。
実際スタンフォード大学のジェニファー氏の研究によると「ストーリーを活用することで、事実だけを伝えるより22倍も記憶に残る」との結果が出ています。
商品やサービスの特徴を伝えるだけのPRに比べて、ストーリーを織り込んだPRはイメージがわき、興味をもたれやすいです。
ストーリーを折り込むことで後から思い出し、商品サービスを手にとる可能性が上がります。
2. 共感からファンがうまれる
ストーリーを伝えることで、あなた自身の考え方や商品の裏側を知り、共感する人が出てきます。その結果、理念や価値観に共感したファンも生まれてくるでしょう。
顧客がファンへ変化するとSNS上での拡散や情報共有、さらに新規顧客が開拓できることもあります。信頼関係を築けるようになるので、顧客全体の質も向上していきます。
共感によるファン化は、大きなメリットの一つです。
3. ライバルとの差別化になる
ストーリーによる価値観や世界観の共有は、ライバルとの差別化になります。
例えば作り手の人となりが見えるハンドメイドの雑貨や、シェフのこだわりを聞いた料理店で、お金を使った方もいるでしょう。
ストーリーを伝えない場合、商品に差を感じなければ価格競争に発展します。値下げ合戦をすることで心身ともに疲弊することでしょう。その点、ストーリーの共有はライバルとの差別化につながります。
値段に関わらず価値を感じ、自分の商品・サービスを選択してもらうための手段として、ストーリーは有効です。
4. 行動に繋がりやすくなる
ストーリーは感情を動かすものです。共感できる人は心が動かされ、新たな行動に出ることもあります。
入社式で社長の思いを語り、商品への愛着を伝えることは、まさにモチベーションを生み出す手段の一つです。商品を売る以外にも、情報発信によって得られるものはあります。
ストーリーを情報発信するときの6つのポイント
ストーリーを発信するときには、内容と伝え方が非常に重要です。
重要となるポイントを6つにまとめたので見ていきましょう。
- ターゲットを明確にする
- 事実に基づいた話にする
- 価値観を反映した内容にする
- 共感できる要素を入れる
- 失敗を語る
- 時間を感じさせる
1. ターゲットを明確にする
まず、誰に伝えたいのかというターゲットを明確にしましょう。
同じ会社員でも下記のように時間や収入の違いにより興味を持つ内容は変化します。
- 安定した収入はあるが時間がない会社員
- 時間はあるが、収入が不安定な会社員
共感できる話をするには、誰に聞いてほしいストーリーなのかを考えます。
ターゲットをより具体的に考えるにはペルソナ設定が大切です。
2. 事実に基づいた話にする
ストーリーは事実をベースに語りましょう。創作した内容では、現実味や生々しさがないため白けます。実際に経験した内容を語ることから、言葉の端々に重みが増し、共感につながります。
ストーリーは必ずしも壮大である必要はなく、日常の中で感じたことを素直に切り取り、伝えましょう。
3. 価値観を反映した内容にする
情報発信のストーリーは、受け手の価値観を反映した内容にしましょう。
環境意識の高い人がターゲットでは、自然の素材だけで作られた商品を開発する過程の失敗や苦難したエピソードは心に響きます。しかし、乗り越える課題に共感できない場合、最後までストーリーを読み進めてもらえないです。
最初に定めたターゲットが持つ価値観を反映したストーリーを語ることで、共感しやすくなります。ターゲットが持つ価値観を明確にし、伝える内容を考えてみましょう。
4. 共感できる要素を入れる
ストーリーに共感できる要素を盛り込み、グッとファンを生みやすくしましょう。
成功した起業家の暮らし方を伝えても、経験したことのない暮らしを理解することは難しいです。聞き手の実生活に近く想像しやすい内容を意図的に取り入れることが必要になります。
Appleの創始者スティーブ・ジョブズは、大学生向けのスピーチをする機会があり、大学を中退したエピソードを話したそうです。受け手に近い内容を盛り込むことで共感し距離が近づきます。
5. 失敗を語る
うまくいかないことや失敗を語りましょう。失敗談こそが、聞き手が身近に感じる要素の一つです。
成功している事例だけ伝えても白けますが、最初にうまくいかない時期を紹介することで感情移入でき、よりストーリーに入り込みやすくなります。
失敗したエピソードに感情も含めて伝えることで、聞き手に刺さります。
6. 時間を感じさせる
製品やサービスの開発秘話を語る際は、時間を感じさせると共感につながりやすいです。
「開発に苦戦した」と話すより、「10年間研究を重ねてやっと開発した」と語ると、今までの苦労に対してリアリティが感じられます。ストーリーには、時間に関する描写をいれてみましょう。
ストーリーを届ける3つの方法
ストーリーを情報発信する場合、思いを載せた情報をしっかりと伝える必要があります。そのため、SNSのように字数制限があるものは不向きです。
ストーリーをどう届けるか悩む方に向けて3つの手段を紹介します。
- 企業ホームページ・ブログ
- PR TIMES STORY
- note
1. 企業ホームページ・ブログ
認知度が高い企業や個人の場合、ホームページや運営しているブログでストーリーを発信することがおすすめです。ホームページでしたら、他社へ目移りされずに情報を見てもらえます。
ストーリーに共感した顧客がほかのサービスにも興味を持ち、さらにホームページやブログを見る可能性もあります。複数の商品やサービスを所持していると、非常に有効な手段になるでしょう。
2. PR TIMES STORY
PR TIMES STORYは月間5000万回見られるメディアでありPR TIMESが運営している広報サービスです。多くの方が目に触れるメディアなため、認知していない層にリーチしやすいことがメリットです。
また、PR TIMESのプレスリリースと同時発信により、相乗効果も見込めます。双方のURLを記載してすることで、商品やサービスの理解が深まりPR効果が増します。
3. note
noteはホームページがなく、SNSで認知がある個人や店舗運営者におすすめです。無料でブログのように字数制限なく情報発信ができ、SNS上で拡散しやすいため相性が良いツールでしょう。
また、note内でおすすめ投稿記事を紹介する機能があり、選ばれることになると今まで認知していない層へ情報が届く可能性もあります。
ストーリーを情報発信するのにおすすめの内容
発信するストーリーに悩む方へ、おすすめの内容を3つ紹介します。
- 商品開発秘話
- 開発者・発信者のキャリア
- 商品・サービスを使った人のその後
1. 商品開発秘話
商品開発秘話は、感動的な開発ストーリーや裏話を盛り込むと、共感や親しみを得やすくなります。結果、購買につながりやすくなります。
また、商品開発に関するストーリーはシェアしやすいため、周りの人に勧める理由になりやすいことがメリットです。商品を買うか悩む際に、ひと押しとなる効果も見込めます。
2. 開発者・発信者のキャリア
商品の開発者や情報発信者のキャリアを語ることも一つの方法です。開発者がどのような経緯で手掛けた商品か、思いを込めたところにフォーカスを当てストーリーを作るのも良いでしょう。
この方法は、無形のサービスでも使いやすいことがメリットです。
コンテンツを販売する際に、発信者のどん底からの逆転ストーリーを見せることでファンを生み購買につなげることができます。
3. 商品・サービスを使った人のその後
商品サービスを使用したファンのその後を報告することも一つの方法です。
たとえば育毛剤を使い始め、おしゃれが楽しくなり外出が増えた人の話を伝えることで、共通の悩みをもつ方は期待します。利用者側の変化をストーリーとしてみせることで、ターゲット層は共感しやすくなることがメリットです。
利用者のストーリーを直感的に見せたのがライザップです。サービスの詳細は伝えていないにも関わらず、有名人の成功例を見せて関心を引きます。価格競争をせずに圧倒的な認知を得た、成功事例といえます。
ストーリーを情報発信し、事実だけを伝えるよりファンを作りやすく記憶にも残ることがメリットになり、結果として見込み顧客が増えます。
ぜひ、経験をもとに共感を生むストーリーを発信してみましょう。
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