「集客するためにお店のアカウントで情報発信をしてみたい…どうやったらいい？」
「お店で情報発信するメリットは？」
「情報発信で成功した店舗の情報を参考にしたい」
店舗への集客に力を入れたいと考えているのなら、自ら情報発信することが重要です。
繁華街から離れた位置の店舗やオープンしたてで口コミが広まらない場合は、発信なしに顧客を集めるのは難しいです。
情報発信として、どのようなツールを使用し伝えていくのか分からないという悩みもあるでしょう。
予備知識がないまま発信内容を考えるのは難しい、成功事例を参考にしたいという方もいるはずです。
本記事では、店舗でこれから情報発信を始めていきたいオーナーや担当者に向けて以下を解説していきます。
- 店舗で情報発信を行うメリット
- 発信の注意点
- おすすめのツール
- 成功事例
情報発信の仕組みがわからない方や集客率を上げたい方は、ぜひ当コラムを参考にしてみましょう。
店舗で情報発信を行う3つのメリット
店舗が情報発信を行っていくメリットは主に以下の3つがあります。
- 認知を広げやすい
- リピーターにつながる
- 知ってほしい情報を伝えられる
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 認知を広げやすい
情報発信を行うことで、認知を広げやすいのがメリットです。
ポスティングやネット上で宣伝することで、今までその土地に訪れたことがない人にも知られるきっかけを作れるでしょう。
とくにWebを活用すると情報を拡散されやすく、さらなる認知に繋がる可能性があります。チラシなどの物理的な手段では送った相手にしか知られないのに対し、Webの情報はお客様が拡散することで、さらに広がるのが利点です。
2. リピーターにつながる
一度店舗に来たお客様に継続して情報を届けることで、リピーターづくりになります。新商品やセールの情報を伝えることで、再び来店するきっかけになります。
飲食店の場合、リピート率は10%程度といわれており、再来店を促す施策は非常に重要です。
一度来てくれた顧客とコミュニケーションをとることでお店を思い出すきっかけができるので、リピートを促す効果が見込めます。
3. 知ってほしい情報を伝えられる
自ら情報を届けることで、アピールしたい内容をしっかり伝えられます。季節限定のサービスや割引情報だけでなく、新商品のこだわりや開発秘話、オーナーの人柄も発信できるのです。
情報掲載サイトでも料金や住所の基本情報は載せられますが、フォーマットもあり伝えられる内容には限りが出てきます。その点、自店舗で情報発信する媒体を持つことで、伝えたいタイミングで自由に情報を届けられます。
店舗で情報発信するときに知っておきたい3つの注意点
店舗で情報発信するメリットは数多くありますが、知っておきたい注意点もあります。
以下の3つについて詳しく解説します。
- 効果が出るには時間がかかる
- 顧客に合わせたツールを使う
- 炎上しない発信を心がける
1. 効果が出るには時間がかかる
店舗で情報発信を始めたとしても、来店客が増えたり客単価が上がる効果が出るまでには時間がかかります。とくにWebを用いる場合、1日で効果が出るものではないです。
情報発信をはじめた頃は、まだ誰も知らない状態のため顧客は増えないですが、少しずつ情報を見る人が増えはじめて効果が感じられます。
徐々にWeb上での認知を広げ、集客につなげていきましょう。
2. 顧客に合わせたツールを使う
情報発信に使えるツールはたくさんありますが、ターゲットとしている顧客の年齢層に合わせたものを選ぶことがおすすめです。
たとえば10〜20代の場合、利用者の多いSNSを活用するのは有効な手段です。しかし、70代がターゲットの場合は、SNSよりもポスティングしたチラシのほうが見られます。
年代や性別ごとにより、最も見られるツールは代わってくるので、事前にリサーチして客層に合うものを選択しましょう。
3. 炎上しない発信を心がける
Webで情報発信をする際に気をつける点が炎上です。一度炎上してしまうと悪評がどんどん広がり、制御できなくなります。
最悪の場合、既についていたお客様が離れるきっかけにもなるので要注意が必要です。
発信するときは、誤解や一部の人を不快にさせていないか、しっかり確認してから行いましょう。知人に話せないようなことはネット上にも書かないのが得策です。
店舗の情報発信に使えるツール
ここからは、店舗が情報発信するのに使えるツールを6つ紹介します。
- SNS
- ブログ
- Googleマイビジネス
- DM・手紙
- 店舗アプリ
- Lステップ
それぞれ強みやできることが異なるため、目的に合わせたものを組み合わせて使用しましょう。
1. SNS
SNSはアクティブユーザーが多く、双方向のやり取りもしやすいことが特徴です。投稿後にコメントや反応がもらえるため、次のサービスのヒントが拾えるでしょう。
また、SNSは拡散しやすく人から人へ情報が渡るため、想像以上に多くの人に届く可能性があります。
過去に京都教育大の生協がプリンを4,000個誤発注した際、Twitterによる拡散で完売したこともあります。多くの人に情報を届ける手段として、SNSが有効であることが分かる事例です。
2. ブログ
ブログはストック型であり、情報を積み重ねていく点がメリットです。うまく検索で上位表示される記事を執筆すると、今まで認知していなかった見込み顧客を集められます。
SNSより長文を届けられるので、サービスの詳細をしっかりと伝える際やストーリーに共感を求めている際に便利です。
3. Googleマイビジネス
Googleマイビジネスは、Google検索やGoogleマップ上に載せられるビジネス情報です。レビューに対して返信できるほか、店舗情報の更新や写真、最新情報を投稿することができます。
Googleマイビジネスを運用するメリットとしてGoogleマップの検索にかかりやすくなり、今サービスを利用したい人を集客できます。
店舗側の発信とお客さんのレビューが同時に見られるため、ユーザーの利便性が高いことも特徴です。
さらに、Googleマイビジネスとブログが連動していると評価されやすく、既にブログを運用中の方は、Googleマイビジネスと紐付けると良いです。
4. DM・手紙
DMや来店したお客様に渡す手紙も情報発信の方法です。手書きの通信で新作のパンを紹介やおすすめのボディケアグッズなど、興味を引いた経験があるでしょう。
DMや手紙は、インターネットを利用しない活字の情報収集が得意である高めの年齢層に向いている方法です。手書きの手紙を用意することで親しみやすさを感じると、若年層にもリーチできます。
5. 店舗アプリ
店舗独自のアプリを作って情報発信する方法もあります。最初にアプリをインストールしてもらうハードルは高いものの、一度登録してもらえると以下のようにメリットは多いです。
- 利用者の情報が得やすい
- ポイントカードやクーポンも発行でき、ツールを集約できる
- 他の店舗の情報に埋もれずに見てもらえる
- SNSやブログなどの集客ツールと連動しやすい
顧客の情報を集めやすく、マーケティングに活かせるためメリットです。メルマガの開封率は10%程度ですが、Webプッシュの開封率は30〜40%に上がる事例もあり、配信した情報を見てもらいやすいことが利点といえます。
6. Lステップ
Lステップでは、LINEを使って簡単に情報が配信できます。お客さん側から返信も可能なため、LINE内で双方向のコミュニケーションがとれます。
Lステップには以下のような機能があります。
- 来店の予約
- ポイントカード発行
- クーポン発行
- 顧客情報の分析
店舗運営に必要なツールが一元化でき、来店したい仕組みも作れます。
情報発信を行なった店舗の成功事例
ここでは情報発信を行い集客に成功した店舗の事例を3つ紹介します。
- BALLOON HAIR 表参道
- Shake Shack
- 鮨ほり川
ぜひ参考にして情報発信を行いましょう。
1. BALLOON HAIR 表参道
BALLOON HAIRでは公式アプリを作り、予約やスタンプカードとして活用しています。
スタイル紹介やブログ、商品紹介も1つのアプリに盛り込むことで、リピートを促しやすい動線を作成しているのが特徴です。アプリからクーポンを発行することで、ヘアケア商品の購入促進にもつなげています。
他にはInstagramにカットモデルを数多く載せており、来店前にヘアスタイルのイメージをしやすくしています。
2. Shake Shack
ニューヨーク発祥のハンバーガーレストランShake Shackは、インスタグラムでの情報発信で集客に成功したブランドです。全国12店舗展開し、Instagramのフォロワー数は2.6万人（2022年4月現在）。ぱっと目を引く鮮やかで美味しそうな写真が注目され、人気を集めています。
投稿全体の世界観が統一されており、「インスタ映え」を意識してることが特徴です。自分もおしゃれな写真をInstagramに投稿したいと思わせることで新規顧客の獲得に成功しています。来店したお客様がこだわりの写真を投稿することで、さらなる拡散にも寄与しています。
3. 鮨ほり川
鮨ほり川は70代の店主が務める寿司屋は、コロナ禍で客足が遠のいた際にnoteとTwitterで発信を開始します。「予約がゼロ」と伝えたツイートがバズったのがきっかけとなり、少しずつ集客に繋がったようです。
SNSに取り組むことで、今まで集客できずにいたお一人様や女性の客足が増え、情報発信をきっかけに新たな顧客を発掘した成功事例です。
店舗の情報発信を強化することで、リピーター獲得につながり新たな客層を開拓するきっかけになります。より多くの方に足を伸ばしてもらうためにも、積極的に情報発信ツールを活用してみましょう。
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